(「卒婚」改め)「離婚」ストーリー

離婚までの遠い道のりの記録

離婚(したい)理由

逃げたい?目を背けたい?新しいものを見たい?

 

離婚したい理由

私はなぜ、彼女(妻)と離婚したいんだろう。

もう何年も普通の会話はしていない。私からは話しかけることもない。彼女からも話しかけられることはない。あるのは、お互いが「小言」「文句」があるときか事務的な連絡があるときだけ。「何かができていない」「何かが気に入らない」といった小言。聞きたくないので返事しない。事務的な連絡は極力接点を持たないようにLINEなどで伝える。既読はつくが返信はない。私もしないし、彼女もしない。そんな関係になってしまった。

なんでこんな関係になったか?は大半は私の性格にあることもわかっている。それについてはどこかでまた、詳しく書くことになるだろう。

お互いが意地っ張りで意地を張り合い、謝ることができず、引かないのでどんどん接点を持つことを避けるようになってしまった。特に私は「尾を引く」タイプだ。彼女が何事もないように普通のテンションに戻って話しかけられると、また、それが鼻についてしまった。ここで私も何事もなかったようにできたら、表面上はうまく言ったのかもしれない。

でも今は原因はどうだったいいのだ。この状態を改善するつもりがお互いにはないのだから、これ以上はどうしたってよくならない。

一緒にいても気分が悪くなるだけ。相手のあら捜しを一生懸命するだけ。そんな関係で近くにいる必要を感じない。

そうなんだ。こうなった原因を見つけてそれを治そう、とかそういう次元ではもうなくなっていて、修復するつもりがどちらかにあるのならまだしも、良くしようなんて思っていないんだから「良くなることはない」から離婚したいんだ。

さもしいかもしれないが、彼女に自分のお金を使われることが、もうすでに嫌な気持ちになっている。「彼女を養いたくない。彼女のためのお金なら自分で使いたい」。

随分前に、ケンカしたときに「退職金もらえるまで、離婚なんて絶対してやらない」と言われたことがある。そのときに「退職金貰う前に離婚してやる」と思い、その頃から漠然と「彼女が私の稼ぎで暮らしていること」が当たり前に思えなくなってきたようにおもう。

まとめると、「これ以上関係は良くならない」のに「そんな彼女を養わなくてはいけない状態」が納得できないから、というのが離婚したい理由なのかもしれない。すんごい簡単な理由になったけど、渦巻く思いを上手には表せないね。言語化って難しいなぁ。。。

新しい一歩を踏み出したい

そんな気持ちもなくはない。離婚という選択肢が自分に生まれてきたときに、「離婚できたらこんな事もできるかも?」というような新しい未来がなんとなくだけどあるような期待がふっと自分の中に湧いた。一人になる不安なんかよりも、一人になったときのワクワク感のほうがあったようにおもう。

こっそり浮気したことがないわけでもないが、本当に少ないし、本格的な恋には至っていない。離婚したからそれが簡単にできるわけでもないだろうし、50代になって本当にそんな思いが生まれるのかどうかもわからない。けど、「あるかもしれない」のだ。それがちょっとしたワクワクになる。

小さなことだけど、「新しい部屋」を自由に作り上げることができるかもしれない、なんてことを想像することもある。もちろん、今より小さい部屋になることは間違いないけど、それでも、自分の好きな部屋にできるんだろう。彼女の掃除の仕方、ゴミの捨て方、台所の使い方にイチイチ腹立てることもなく、毎日を過ごせるかとおもうと、ワクワクする。

もちろん、自分でやらないといけないことも増えるだろうけど、そんなことは全然苦にならない。

そっか。新しい世界にワクワクした気持ちも離婚したい理由の一つだね。